親が着ていた着物や自身が気に入って購入した着物など、着物の収納や処分に悩んでいる人の中には「寄付で必要としている人にお渡ししたい」と考えている人もいるでしょう。
不要な着物の寄付を受け付け、有効活用している団体の一つにNPOがあります。まだ着られるのに捨てるのはもったいないと感じるなら、片付けながら社会貢献できる「寄付」で着物を手放すのも一つの方法です。
この記事では、着物の寄付が可能なNPOについてご紹介します。それぞれの依頼方法や、活動事例を以下でまとめますので、寄付先を選ぶ際の参考にしてみてください。
またNPOに寄付する以外にも、着物を必要な方に繋げる方法がありますので、併せて検討していきましょう。
着物の寄付受付を行っているNPO団体の一覧
着物の寄付受付を行っているNPO団体は複数ありますが、ここでは以下の3つの団体についてご紹介します。
- NPO法人もったいないジャパン
- WE21ジャパン
- NPO法人セカンドライフ
それぞれの団体の寄付方法や、活用事例についてもご紹介しますので、着物の寄付を考えている方は参考にしてくださいね。
NPO法人もったいないジャパン
NPO法人もったいないジャパンは、「もったいない精神」を普及することにより、明るく健康で笑顔の絶えない社会の実現を目指すNPO法人です。まだ食べられるのに廃棄される食品や、使用できる日用品などを広く集め、それを必要としている国内外の福祉団体や個人等に寄贈しています。
寄付方法
持ち込み、または宅急便で受け付けています。
費用
配送料のみ発送元が負担します。
寄付された着物の活用事例
寄付された着物は、必要としている国内外の福祉団体や個人等に寄贈されます。2024年11月にはNPO法人WE21ジャパンに寄贈されており、寄贈先でリメイク等で活用されています。
寄付詳細を確認できるページのURL
寄付詳細は以下から確認できます。
「NPO法人もったいないジャパン 生地・着物(和服)の寄付」
認定NPO法人WE21ジャパン
認定NPO法人WE21ジャパンは、リユース・リサイクルのチャリティショップ「WEショップ」を拠点に、寄付により集められた衣類や雑貨を販売し、その収益から世界中の国と地域での環境、生活向上、医療保健、教育、人権などの分野で活動するNGO団体への助成支援活動を行っています。
寄付方法
WEショップへの持ち込み、またはWE21ジャパンエコものセンターへの宅急便で受け付けています。
費用
配送料のみ発送元が負担します。
寄付された着物の活用事例
寄付された着物は、リユース・リサイクルのチャリティショップ「WEショップ」で販売されます。また販売できなかったものは、WEショップのボランティアが中心となりリメイクされ、作られた作品はお店やイベントで展示・販売されます。
寄付詳細を確認できるページのURL
寄付詳細は以下から確認できます。
セカンドライフ
セカンドライフは、認定NPO法人グットライフが運営する団体です。「寄付とリユースを通じて世界中にたくさんの笑顔を届ける」をミッションの一つに掲げ、まだ使える不用品を全国から寄付してもらい、丁寧に仕分けた後で国内外で再利用する活動を行っています。
寄付方法
ホームページから申し込みをし、専用の伝票を使いゆうパックで発送。
費用
2,500円~。料金には荷物の送料・ワクチン募金・活動費が含まれます。また箱の大きさ、数によって料金が異なります。
寄付された着物の活用事例
寄付された着物の一部は「にこっと」というサービスで、SNSやホームページなどで必要な方を募集し、送料を含めた完全無料でお渡しされます。また、そのほかに着物で衣装作成を行う学生や、国内外の企業や施設など、必要な方々のもとへ提供され再利用されます。
寄付詳細を確認できるページのURL
寄付詳細は以下から確認できます。
NPO以外に寄付できる場所はある?
NPO以外にも着物の寄付を受け付け、再利用している団体に「大学」があります。大学に寄付された着物は、留学生との交流会で着用されたり、地域と連携した譲渡イベントなどで活用されています。
持ち込みや宅急便などで受け付けており、大学によっては期間を設けて引き取りしている場合もあるので、事前に大学事務局や担当の窓口に問い合わせて確認するとよいでしょう。
また、シミや生地の傷みがひどく着用できない状態の着物は、引き取り出来ない場合もあるので、状態の確認は忘れずにしておきましょう。
寄付ではなく着物買取業者の利用も検討してみましょう
着物を手放すには、寄付のほかに着物買取業者を利用する方法もあります。なるべく手間や費用をかけたくないという場合や、着物を着物として着用してもらいたい、という方におすすめの方法です。
着物買取業者に依頼するメリットは、少ない手間で、無料で必要としている次の方へ着物をお渡しできるという点です。
自宅にいながら利用できる出張買取や宅配買取をしてくれる業者もあるため、持ち運びの手間がかかりません。さらに査定料や出張料などの費用もかからない業者が多く、お金をかけずに利用できます。
また売却した着物は、リメイクによる再販ではなく着物のまま再利用されることが多いため「着物としてまた着用してもらいたい」という方の気持ちにも寄り添ってくれるでしょう。
お金をかけずに着物を必要としている次の方にお渡しできて、さらに少しでもお金になるなら嬉しいですよね。
ほかにも着物買取業者には以下のようなメリットがあります。
- 着物の価値が分からなくてもプロがしっかり査定してくれる
- 宅配買取なら送料無料で、箱に詰めるだけで売却できる
- 出張料や査定料、売却のキャンセル料が無料
- 値段がつかなくても引き取ってくれる
出張買取や宅配買取を利用したことがない人の中には、自宅への訪問を不安に感じる人や、大切な着物の価値をきちんとみてくれるのか、心配な人もいるでしょう。
着物専門の買取業者に依頼すれば、着物のプロによる丁寧な査定で売却が可能です。査定や相談だけでも無料で対応してくれる業者もいるため、そのような業者を選べば安心してお願いできるでしょう。
また以下ではおすすめの買取業者を紹介していますので、気になった方は参考にしてみてください。
まとめ
着物の寄付を受け付けているNPOには以下のような団体があります。
【着物の寄付を受け付けているNPO】
- NPO法人もったいないジャパン
- WE21ジャパン
- NPO法人セカンドライフ
寄付された着物の活用方法は団体によって異なりますが、団体が運営するリユースショップで売られたり、団体独自のサービスで募った希望者にお渡しするなど、そのほとんどが再利用され有効活用されています。
着物の寄付はNPOのほか、大学でも受け付けています。寄付を考えている場合は合わせて検討してみるといいでしょう。
また、寄付以外にも着物を手放す方法として買取業者への売却があります。なるべく手間や費用をかけずに着物を手放したい、リメイクなどではなく着物を着物として着用してもらいたい、という場合におすすめの方法です。
着物買取業者の利用は、出張買取や宅配買取で自宅にいながら着物の引き渡しができ、さらに出張料や査定料が無料のため、お金や手間をかけずに手放せるのがメリットです。
思い出が詰まった大切な着物、その処分方法に悩んでいる人は多いでしょう。着物買取業者に依頼すれば、着物のプロが丁寧に査定して買い取ってくれます。着物を手放す際は、ぜひ着物買取業者の利用も検討してみてくださいね。