【2024年最新】着物の処分方法8選を目的別にご紹介

『一度着たきりでもう着ない着物はどうするべき？』『祖母の着物を整理したいがゴミとして捨てるのは気が引ける』

上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか？

古くからの日本の伝統衣装である着物は、かつては普段着として広く普及していました。その後、洋装が普及するにつれ段々と日常生活から姿を消すと、昭和後半から平成にかけては、結婚式や成人式、お葬式、大学の卒業式などの晴れ着として着用されてきました。

晴れ着としての着物文化は令和の今でも残っていますが、時代が移り変わるにつれ徐々に着用する方も減ってきているのが実情です。

ご自宅に眠る不要な着物に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。

とはいえ「とにかく早く処分したい」「大事な人の大切な思いが詰まった着物だからどうにか再利用の道はないか」「処分費用を安く抑えたい」など一人ひとり目的は異なります。

そこで今回は、皆さまが悔いなく着物の処分できるよう、目的別に処分方法の選択肢をご紹介していきます。

着物の処分方法にはどのような選択肢がある？

• 着物買取業者に売却
• メルカリやヤフオクで売る
• リサイクルショップで売る
• NPO団体に寄付する
• リメイクして再利用
• 親戚や知人に譲る
• ゴミとして捨てる
• 不用品回収業者に引き取ってもらう

着物の処分方法として、一般的なのは上記の8点です。それぞれにメリットやデメリットがあり、何を重視するかによって選ぶべき処分方法が異なります。

目的別におすすめの処分方法をご紹介します。

着物買取業者に売却する

着物の処分方法でもっともおすすめなのが、『着物買取業者への売却』です。

「古い着物や中古の着物なんて売れるの…？」と思われる方も多いでしょうが、近年リユース着物の需要は右肩上がりで、着物買取の専門業者も増えてきています。現金化が目的の場合はもちろん、“処分する”という観点でも買取サービスは大いに利用する価値があります。

また、人気の柄であったり、格が高い準礼装、作家物、伝統工芸品であれば高額で取引されるケースも珍しくありません。

一点デメリットとして、業者によっては、極端に古い着物や状態の悪い着物は査定NGとしている業者もあります。着物買取業者の数も最近ではかなり増えてきたため、買取してもらえる業者の選定に時間が掛かってしまう可能性があることは留意しておきましょう。

→古い着物も査定OK！処分におすすめの着物買取業者はこちら

メルカリやヤフオクで売る

着物処分で売却する時の選択肢として、メルカリ等のフリマアプリや、ヤフーオークション等のオークションサイトで売るという方法もあります。

ただし、メルカリなどのフリマアプリは自分で値段を設定しなければならないので価値のある着物を安く売ってしまう可能性もありますし、オークションは慣れていないと出品のハードルが高く、落札者とのやり取りがやや面倒に感じる方もいると思います。

出品に慣れている方や、価値のある着物を目標の金額で売りたい方におすすめです。

リサイクルショップで売る

着物を処分で売却する際はリサイクルショップに売ることも可能です。近隣にリサイクルショップがある方は活用してみるのも良いでしょう。

ただし、着物をそもそも買い取っていないリサイクルショップもありますので、近所のリサイクルショップに持ち込む際は事前に問い合わせをする事をおすすめします。

また、リサイクルショップに売る場合は、着物専門査定スタッフが在籍していないことが多く、もしも価値のある着物だった場合に価値を見落とされたまま査定が行われてしまう可能性があります。

加えて持ち運びの手間が発生することを考えると、やはり着物買取サービスの利用の方が無難と言えるでしょう。

NPO団体に寄付する

思い入れの詰まった着物ですので、誰かの手に渡って受け継いでほしい、再利用しほしいと思われる方も多いのではないでしょうか。そのような方は、NPO団体に寄付する方法も検討してみましょう。

団体によって寄付後の活用方法は異なりますが、着付け教室への提供、ワクチン募金、発展途上国へ支援物資などの形で活用してもらうことができます。

ただし、NPOは非営利で運営される団体ですので、寄付時の郵送料などは基本的に自己負担となる点には注意が必要です。

リメイクして再利用

最近では祖母や母親から受け継いだ着物を、リメイクしてリサイクルする方が多いようです。着物は着ないけど手元に残しておきたいものや、思い出の着物を違う形で楽しみたい方に人気のようです。

ブラウスやワンピース、スカートなどの洋服にしたり、豪華な振袖をウエディングドレスにリメイクされる方もいらっしゃいます。

ただし、費用がかかってしまうというデメリットもありますので、リメイクが趣味の方、形を変えてずっと手元に置いておきたい方にはおすすめと言えます。

親戚や知人にあげる

「着物は親子三代」とも言われるように、大切にしていれば、祖母から母、母から娘へ、と代々受け継いでいくことができますし、実際に一昔前の日本では着物を親戚や知人に譲るという文化は一般的なものでした。

もし周囲に着物を必要としている方がいれば、譲ってしまうのも処分方法の一つと言えるでしょう。

ゴミとして捨てる（断捨離）

ゴミとして処分する方法も一つの選択肢となります。一枚や二枚程度であれば特に料金もかからず衣類として可燃ごみか資源ごみで捨てる事が可能です。

ただし、自治体によって着物をゴミとして出す場合にどの分類になるかが変わる可能性がありますので、事前に自治体に問い合わせをして確認しておくことをおすすめします。（例えば神奈川県横須賀市では一般のごみと同じく資源ゴミで出せますが、千葉県松戸市では有料の可燃ゴミとして出すように規定されています。）

また、量が多い場合にはゴミ処理場に持ち込んで処分することも可能です。その場合、数千円程度の費用（分量や自治体規定によって変動）が発生する他、車でゴミ処理場へ運ぶ手間が掛かる点には注意が必要です。

不用品回収業者に引き取ってもらう

遺品整理や引っ越し等のタイミングで、処分する着物が大量にある場合や、着物以外にも処分したい物が大量にある場合は不用品回収業者に引き取ってもらうという選択肢もあります。

業者や処分する分量によっても金額は変わりますが、最低でも5,000円～程度の費用が掛かってくることは覚悟しておきましょう。またトラック1台分ほどの分量になると、数万円単位の処分費用となることもあります。

当サイトとしては、着物買取サービスの方がおすすではありますが、最短即日で来てくれる回収業者も多いため、処分費用が掛かっても良い方や、とにかく早く処分したいという方にとっては選択肢の一つとなるでしょう。
※以下不用品回収業者の一例

• 不用品回収・粗大ゴミ回収の片付け侍
• 便利屋お助けマスター
• 片付けエース
• 出張買取の窓口｜リサイクルショップが高価買取

着物の処分におすすめの着物買取業者3選

ここでは着物処分で売却を検討する場合のおすすめ業者を3社に絞って紹介していきます。

いずれも利用者の多いサービスで、利用の流れも明快。初めて買取を利用する方でも安心して利用することができるはずですよ。また、各サービスどんなに古い着物でも無料で査定してもらうことができます。ぜひ気になったサービスがあれば公式サイトもご覧になって利用するかを検討してみてくださいね。

福ちゃん

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福ちゃんは当サイトで一番申し込み数が多い買取事業者です。大阪府に本社を置き、東京、神奈川、大阪、福岡などの主要都市には店舗も展開しています。

おすすめは出張買取で、現在、出張買取限定で買取金額アップキャンペーンも実施されています。手数料無料・最短即日で利用可能で、どんな着物でも自宅にいながら無料査定を受けることができます。

福ちゃんは、中古着物買取業界では大手のサービスで、独自の販路も多数開拓しています。販路の広さから、他社で値段が付かない着物でも福ちゃんなら買取OKとなるケースも多いのが特徴。ぜひ売れないと諦めずに一度福ちゃんの無料査定を利用してみることをおすすめします。

バイセル

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バイセルはちびまる子ちゃんを起用した印象的なTVCMが全国で放送されていますので、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。

出張買取は、日本全国手数料無料、最短即日で利用できます。宅配買取や店頭査定も対応しているため、便利に利用することができるでしょう。

ただしバイセルでは、極端に状態の悪い着物の引き取りを行ってくれない可能性があります。（一点でも買取可能な着物がある場合には、値段の付かない着物でも数円といった金額で引き取ってもらえるようです。）

着物10（旧：ヤマトク)

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売れる着物が無いのでとにかく処分したい、という方におすすめしたいのがこの「着物10（旧：ヤマトク）」という買取業者です。創業29年の老舗で、経験豊富な査定スタッフが多数在籍しています。

買取方法は、宅配買取のみですが、箱に詰めて送るだけでとても手軽ですし、対面する必要がないので気持ち的にも楽ですよね。

また、着物10（旧：ヤマトク）は値段の付かなかった着物を無料で引き取ってくれます。シミやカビ、破れのある着物でも、確実に処分することができます。

もちろん価値のある着物であればキャンセルすることもできるので安心ですね。

古い着物や遺品の着物は、状態が良くないケースが多いですよね。「少しのお金にもならないなら、そのまま引き取ってほしい」という方には、着物10（旧：ヤマトク）の利用をおすすめしたいと思います。

リサイクルショップやフリマサイトは使える？売却先別のメリット・デメリット

着物の売却先として、ハードオフやトレジャーファクトリーなどのリサイクルショップが思いつくという方が多いのではないでしょうか？もちろんリサイクルショップでも売却可能ですが、中古着物の売り方はまだ他にもあります。

売り方一つで、価格も大きく変わってきますので、以下で紹介する各売却方法の特徴を覚えてから売却に臨むのが得策でしょう。

1.リサイクルショップ　おすすめ度：★☆☆☆☆

リサイクルショップの中には着物の買取に対応している店舗もあります。お住いの近くに店舗があるという方は、手軽に利用することができますし、やはり査定する人の顔が見えるのは安心ですよね。

しかし、リサイクルショップで着物を売るときには、「買取価格は安くなってしまう」ということを留意しておく必要があります。

というのも家電や洋服、貴金属、玩具など幅広く買取を行う総合リサイクルショップでは、着物の専門知識を持った査定スタッフが在籍している可能性は極めて低いのです。

あらゆるリユース品の中でも特に査定が難しい着物は、専門知識がない業者だと価値を見落とされてしまいます。大切な着物がただの布切れとして買い取られてしまうのは寂しいですし、大きく損をしてしまうことにもなりますので、リサイクルショップの利用は慎重になった方が良いかもしれません。

2.フリマアプリやネットオークション　おすすめ度：★★☆☆☆

メルカリやラクマ、ヤフオクなど、近年利用者急増中のフリマアプリやネットオークションですが、着物の売り先としてはどうなのでしょうか？

結論から申し上げますと、この方法も着物に関してはあまりおすすめできません。

フリマやオークションの性質上、自分で売値を設定できますので、納得できる価格で売ることができます。

しかしその反面、相場よりも安く手放してしまったり、価格設定が高すぎていつまで経っても売れない、といったリスクもあるのです。

加えて、利用には出品料や落札手数料、発送料などの諸費用も発生しますし、返品に関するトラブルも少なくありません。

• 価値の高い着物を売る　 例) 作家物、伝統工芸品、メーカー品など
• ご自身に中古着物の相馬観がある
• フリマアプリなネットオークションの利用方法に詳しい

あくまで筆者の主観ではありますが、このような要素が噛み合わないと、納得できる売却とはいかない可能性が高く、上級者向けの売却方法と言えます。

3.着物買取サービス　おすすめ度：★★★★★

筆者が一番おすすめしたい売却方法は、着物買取専門店での売却です。

申し込み手続きは、ネットで予約することが可能で、電話一本で申し込みもできますし、電話が嫌な方はメールでも申し込み可能です。

また、買取方法のレパートリーも豊富で、持ち込み以外にも出張買取や宅配買取といった買取方法の利用が可能です。

着物だけでなく、帯や簪、バッグ、草履など、和装関連の品であれば、なんでも買い取ってもらえますので、ご自宅の整理で出てきた着物の処分としてはもっとも便利と言えるかもしれませんね。

買取価格、手軽さといった点を加味して、まずはこの着物買取専門店の利用を検討してみることをおすすめします。

着物の処分に関するアンケート結果

当サイト『着物買取の案内所』を運営するリバーオンライン株式会社では、着物の処分経験がある方へ、着物の処分方法に関する意識・状況の調査を行いました。

調査結果

1. リサイクルショップでの売却が圧倒的人気

実際に着物を処分した方はどのような方法で処分したかを探るため、「不要な着物を処分した際の方法を教えてください。」という質問を行いました。

不要な着物の処分方法として「リサイクルショップへの売却」が約35.5%と最も多く選ばれました。

これは次項でより詳しくデータを解説しますが、リサイクルショップに持ち込む際の手間が平均で約1.78時間と、他の方法と比べても少ないことが背景にあると考えられます。

2.「手間をかけずに処分できるか」を最も重要視

次に、処分方法を選ぶ際にどのような点を重視するかを質問しました。

結果、着物の処分方法を選ぶ上で最も重要視されるポイントは「手間の掛からなさ」で、約59.8%の人々がこの点を挙げました。（※図2）特に「家庭ゴミとして処分」は平均0.94時間と最も手間が少ない方法でありました。

多くの人々は、手間をかけず、かつ適切なコストで着物を処分したいと考えていることが伺えます。リサイクルショップは、手間も費用も抑えられるため、多くの人々にとって魅力的な処分方法となっているようです。また、文化的な価値を持つ着物を再利用する流れが強まっていることも、リサイクルショップの人気を後押ししていると考えられます。

アンケート調査概要
調査目的：日本の伝統・文化である「着物」の現代における処分意識を探るため
調査期間：2023年9月3日～2023年9月5日
調査方法：WEBアンケート
有効回答者数：234名

まとめ

いかがでしたか？今回は着物の処分を検討中の方へ、着物の処分方法から、売却の際の売り先、おすすめの買取業者をご紹介しました。

ぜひ当サイトだけでなく、いろんな情報をキャッチしてご自身の目的に合った、売却方法、買取業者を選定しましょう。

なお、当サイトでも着物買取を検討中の方向けに、ランキング形式で21社を厳選して紹介していますので、ぜひそちらもご覧になってください。

▷【2023年】着物買取おすすめ21社を口コミ評判で比較ランキング

そしてみなさんの納得のいく売却に少しでもお力になれれば幸いです。