着物の買取を検討している人の多くは、その手間から業者の訪問買取を利用するケースが多くなっています。訪問買取サービスを提供する業者が多くなり便利になった一方で、悪質な業者による訪問買取でのトラブルも急増しています。今回は着物の訪問買取でのトラブルや、悪質な詐欺まがいの取引を防ぐ方法について事例付きで紹介していきます。

訪問買取とは?

訪問買取は、業者が消費者の自宅に訪問し、その場で鑑定と買取を行う方式を指します。着物の場合、その大きさや重さから多くの方が訪問形式での買取を考えておいます。訪問買取を行う業者は、「古物商許可証」または、「行商従業者証」の携帯が義務づけられています、

訪問買取の形式

訪問買取には電話やメールなどで事前に確認を取ってから訪問にくるアポイント形式と、飛び込み営業のような形で買取にくる飛び込み形式があります。一般的に認知されている訪問買取の形式は前者のアポイント形式ですが、実際に着物の訪問買取で多発しているトラブルは後者の飛び込み形式での訪問が多くなっています。

急増する着物買取の訪問買取のトラブル

訪問買取による詐欺やトラブルは2010年ごろからふえ続けており、着物買取の現場でも悪質な業者による違法な買取が横行しています。
筆者自身も知人から「騙された」という報告をよく聞くことがあります。
特に着物の訪問買取の場合は女性の高齢者の方が利用する頻度が多いため、業者からすると騙しやす九、トラブルに遭いやすい対象になります。

着物買取で多いトラブル事例

実際に着物の訪問買取の現場で多いトラブル事例はどういったものが多いのでしょうか。実際のトラブルの体験談を元にいくつか紹介したいと思います。

買取予定のなかったものまで買取をされた

「着物の買取の話から貴金属の話に持ち込まれ、当初は売る予定のなかったアクセサリーを半ば強引に買い取られてしまった。」

着物の訪問買取では最も多いトラブルです。査定員が巧みな話術で、お金になりそうな商品の買取に話をすり替えるケースが後を絶ちません。
後述もしますが、事前に了承を取っていない商品に対する買取の勧誘は法律違反に当たります。

買取額がいつまでも振り込まれない

「着物を買取をしてもらった後の数日間の間に金額が振り込まれるはずだったが、いつまでたっても振り込まれることはなかった」

買取をしてもらったにも関わらず、買取額が振り込まれないというパターンです。
多くの業者は訪問買取の際にその場で買取額を手渡しすることが主流ですが、悪質な業者の場合は後に振り込むと言って雲隠れしてしまうことが多いようです。

事前に確認した手数料以上の額を請求された

「訪問買取は無料で行っていると聞いたが、実際には査定額以上の額を請求された」

訪問買取の手数料はかからない と言っておきながら、後になって金額を請求されるケースです。こちらも基本的に支払う義務はありません。後述しますが、業者は買取にまつわる情報について「同意書面の交付」が義務付けられています。これらがない場合、基本的に買取には応じない方が良いでしょう。

トラブルの原因になる悪質業者の特徴

着物の訪問買取のトラブルを回避したり、悪質な業者に騙されないようにするためにも、悪質な業者の特徴についてはしっかり理解しておく必要があるでしょう。
以下の特徴に当てはまる着物の買取業者については特に警戒が必要です。

飛び込み形式で買取訪問をしてくる業者

基本的にはアポントなしで飛び込みで買取にくる業者は信頼しないようにしましょう。
というのも、現在は「不招請勧誘の禁止」の規定があり、いわゆる飛び込み営業による訪問買取が禁止されています。古物商許可証を保有している業者であれば知らないはずはありませんし、

承諾した物品以外も買取しようとしてくる業者

着物の訪問買取の現場でよくあるのは、当初予定していた商品以外を買い取られたというケースです。悪質な業者の場合、着物以外に貴金属などの高価な商品も一緒に買取をしようとしてきます。いわゆる抱き合わせの買取です。
「こちらの着物には価値がつけられませんが、お持ちの貴金属などでしたら値段だつけられるかもしれません」
こうした勧誘には勇気を持って断りましょう。これも不招請勧誘の禁止に当たります。事前に了承を取っていない商品に対しての査定勧誘はしっかりと法律で禁止されていることは念頭に入れておきましょう。

ホームページが用意されていない会社

ネットで検索した際にホームページが用意されていなかったり、会社にまつわる情報がほとんど見られない場合も利用を避けたほうが良いです。
出張買取のサービスを行うに当たってホームページは必須ですし、そもそもの社会的信用に直結しますよね。怪しいと感じた業者は会社の名前を聞き、事前にネットで調べておくと良いでしょう。

買取トラブルを防ぐために

こうした買取のトラブルを防ぐためにも、着物の訪問買取を利用する際は以下の点に注意をしてみると良いかもしれません。

女性の査定員にお願いをしてみる

男性の業者にプレッシャーを感じて思うように交渉をできないという人も多いため。女性の査定員のいる業者に依頼を出してみるのも手段としてある。

業者の身分証明を確保しておく

「行商従業者証」もしくは「古物商許可証」の携帯が義務づけられている

無理に買取に出さないようにしよう

価値がつかない と言われた着物に関しては、なぜ買い取れないのかを叱り聞く

まとめ

着物買取にありがちなトラブルについてまとめました。
着物買取は比較的高齢の女性の方が利用することもあり、悪質業者は専門的な知識を武器に無理やり買取を行おうとしてくるかもしれません。
事前に買取に関する法律の知識などを身につけておくことで、少しでも被害は抑えられるはずです。着物の訪問買取を利用する際には、こういったトラブルに巻き込まれないように、本コラムを参考にして利用してみてください。