今回は大島紬の買取価格と相場について説明していきます。鹿児島県奄美大島の特産品で、伝統工芸品にも指定されている大島紬。着物と言えばこの大島紬を想像する方も多く、一般家庭にも広く普及してきました。みなさんの中にもご家庭に大島紬があるという方も多いのではないでしょうか?

着物を着る機会も随分と少なくなった今、不要な大島紬の買取をお考えの方もいらっしゃるかと思います。高級着物である大島紬ですので、売るときにはできるだけ高く売却したいですよね。

今回はそんな方のために、大島紬は実際の着物買取でいくらで買取が行われているのかを調査してみました。より高く売るためのコツと業者選びについても合わせてご紹介しますので、買取を検討中の方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

大島紬ってどんな着物?

大島袖とは?

大奄美大島(鹿児島県)を本場生産地(発祥の地)とする絹織物で「着物の女王」とも称されています。三代紬としてみお名高く、高級絹織物として着物を着る方にとってはステータスシンボルとしても位置付けられています。

大島紬の特徴

次に大島紬の特徴ですが、以下のような定義としては以下のような項目に当てはまる着物が大島紬として認定されます。

(1)素材は絹100%であること
(2)先染め(糸に直接色を染付けた後に織上げる染色技法)手織りであること
(3)平織りであること
(4)締機(しめばた)でタテ・ヨコ絣の加工が手作業で行われたもの
(5)手機(てばた)でタテ・ヨコ絣をカスリ合わせて織り上げたもの

伝統的な技法で織られた大島紬は、独特の手触りと風合いが感じられます。

時代背景と歴史

古くは、734年奈良東大寺の献物帳に大島紬に関する記録が残されていて、約1300年の歴史を誇る日本の伝統工芸品です。

本場奄美大島産の大島袖は特に高額で買取される

本場奄美大島産は特に高額で買取が行われます。

と言うのも、大島紬の種類は優に100を超えます。一般的に大島紬と言われる紬は、本場大島紬とは別物で、大島紬の本場である奄美大島で生産されたものを本場大島紬といい、特別印が貼ってあります。

大島紬が高額で買取されている理由とは

大島紬の基本情報を説明しました。大島紬は買取においても高額になりやすい着物の代表格です。高く売れる理由はどこにあるのでしょうか?

生産量が極端に少なく希少性が高い

大島紬の価値を底上げしてるいるのが、その希少性の高さです。

大島紬の生産量は一般の絹織物の約半分ほどです。と言うのも、図案作成に始まり、絣合わせ、染め、色の刷り込み等々、大島紬は完成までに40もの工程を要します。

また、生産数の数は減少していて、最盛期の1973年は28万反を生産しましたが、2016年はわずか4700反。技術の継承者の数も減少傾向にあるので今後も希少価値は高まっていくことが想定されます。

大島紬の伝統工芸品としてのブランド

大島紬は日本最古の染色技法をルーツに持ち、日本の染物の歴史を語る上では欠かせません。

独特の「泥染め」技法と絣(かすり)模様が特徴の染めと織りは、日本国内のみならず、世界中で注目を浴びているのです。

国内の着物ファンのみならず、外国人観光客から、若年層まで幅広く愛されている大島紬は、中古でも需要が見込みやすいため、買取業者としても高値を付けやすいのです。

大島紬はいくらで売ることができるのか?

それでは大島紬を着物買取に出すといくらくらいで買い取ってもらうことができるのでしょうか?

平均的な買取相場は“ 2〜7万円 ”

平均的すると「2〜7万円程度」というのが相場のようです。ただしこれは状態や柄ゆきによって、相場以上にもなりますし、逆に相場よりもかなり安い(数百円程度)となってしまうこともあります。

本場大島なら数十万超えも

本場の大島紬で、なおかつ状態も良好となれば、数十万円での買取にも期待ができます。

もちろん、状態や作家、手法などによっても買取金額は変わってきますので参考程度に覚えておくといいでしょう。

大島紬を高く売るには

数十万円の値が付けられることもある大島紬ですので、買取に出すなら少しでも高く売りたいですよね。

次に大島紬を少しでも高く売るコツをご紹介します。

査定時に忘れてはいけない「証紙」

大島紬の査定における「証紙」の有無は、買取価格を決定する上で非常に重要なポイントとなります。

様々な産地で製造されている大島紬ですが、産地ごとの規定を満たし、厳しい検査に合格した大島紬の反物には、産地の「登録商標」が貼られています。

一般的に「証紙」と呼ばれることが多いですが、正確には産地を証明する「登録商標」です。

産地・品質を証明するものですので、証紙がないと、少なくて数千円、大きいと数万円の差が付いてしまう可能性もあります。改めて査定の前には、証紙が無いかを確認しておきましょう。

不要なら早めに売却

どんなに高品質の大島の紬でも、経年による劣化は避けられません。

桐たんすに仕舞い、定期的な風通しなどを行なっていたとしても、知らぬ間にカビやシミができてしまうこともしばしば。

着る機会が無い場合は早めの売却も検討してみてください。

着物買取の専門店に査定を依頼する

大島紬はじめ、着物の査定には専門知識が必要になってきます。

総合リサイクルショップなどでも買取に対応してくれる可能性はありますが、正確な価値を判別してもらうなら、着物の査定に特化した業者の利用がオススメです。

おわりに

世界三大染物の一つでもあり、日本の伝統工芸品、「大島紬」。

着物買取では、数万円から、有名作家の本場大島であれば数十万円で買取が行われることもあるでしょう。

不要な大島紬をお持ちであれば、早めの売却を心がけ、ぜひ着物買取専門店で正確な価値を判別してもらってください。